12月15日正午、関東脱北者協力会が朝鮮総連に抗議に行きます。 そこで発表予定の文章を掲載いたします。
北朝鮮、三代目の独裁者、金正恩に警告する
現在、北朝鮮では二代目の独裁者だった金正日が死去二周年を目の前にしている。金日成時代から世襲政権は表面では社会主義建設、地上楽園、朝鮮は民主主義人民共和国だと世の中に誇示し宣伝してきた。
本当にそのような素晴らしい国であろうか?本当に名前の通り国民が国の主人になっている民主主義国家であろうか?私たちはそもそも国号が全然間違っていると思う。北朝鮮は祖父金日成、父金正日、孫金正恩の三大世襲独裁国家と呼ぶのが妥当だと思う。
その反面、未だに経済はパニック状態であり、国民は他の国では想像もできない悲惨な毎日を繰り返している。子供は食べ物がなく、飢餓と貧困で苦しんでいる。そして中国や海外脱北している中、逮捕された逃亡者は裁判もないまま、政治犯収容所に送られたり、公開処刑されたり、処分されている。問題は三代目の金正恩体制になって、そのようなことが頻度にせよ強度にせよ類を越えている。
私たちは二代目の独裁者が亡くなったので、今度は少しでも国民を救済する体制になるのではないかと、薄い希望を抱いてみた。しかし金正恩時代になってからは、その祈願が、一瞬に吹っ飛んでしまった。
よくなるどころか、最近は金家王朝ロイヤルファミリー内で反動、反革命分子が摘発され、処刑と粛清の突風が吹いている。完全なお家騒動であり、完全なる家族親戚同士の権力争奪戦である。いつか起こるはずのことだが、意外に早く到来した出来事である。このままなら、北朝鮮は崩壊の道を歩かざるを得ない。
関東脱北者協力会の名義で次のように警告する。
現在、金正恩体制が命がけで死守しようとしている三代目の世襲体制を投げ捨てろ!家族まで殺す人は、国家指導者の資格がないぞ!北朝鮮のために一日も早く政権は退陣せよ!
直ちに政治犯収容所を解体し、罪の無き囚人たちを無条件釈放せよ!罪人に対する非人道的な拷問、虐殺を中止しろ!国民に表現、言論の自由を与え、人間としての初歩的な人権を保護しろ!
いまこだわっている核兵器やミサイル開発を中断し、莫大な費用を国民の生活と経済の発展に回せ!即ち貧民救済を政治理念とし、国民を飢餓線上から救い出せ!
未解決状態の日本人拉致問題に対して、誠意のある努力をして一日も早く解決しろ!絶対に拉致問題を回避したり、口実を全面に立てず、先代独裁者の罪を謝れ!全ての拉致被害者を日本に戻せ!
2013年12月15日
在日脱北者を代表して
関東脱北者協力会
国際脱北者連帯東京支部一同